テーマCデータを経営判断につなげるか

Case 04小売・EC——KPI変更承認の階層設計

収益に影響する判断を、現場だけに任せない。

現場の改善提案として進めば、収益に直結するリスクを見落としかねない判断だった——会員制度を軸に据えた小売事業者でのことだ。論点は、会員ランクの更新頻度を年度単位から月次・四半期に短縮すべきか。購買頻度を刺激するというメリットの裏に、見過ごせないリスクがある——販促の割引と会員特典の割引が同じ売上に重なり、営業利益に直接跳ねる。

メリットとリスクを切り分けた上で下した判断は、KPI設計の中身そのものではなかった。財務インパクトが出る可能性が高い論点である以上、経営企画部門への相談を必須条件に格上げする。つまり「どの意思決定を、誰の承認マターにするか」の線引きだ。

KPIは間違えても直せる。承認階層を間違えると、間違いに気づく仕組みごと失う。

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